2025年5月31日(土)に開催された第10回脂肪幹細胞研究会に参加しました。
会場は神戸大学統合研究拠点コンベンションホールでした。

脂肪組織由来の幹細胞(ADSC:adipose-derived stem cell)は脂肪組織に含まれる幹細胞です。
再生医療領域で注目されていて、実際に臨床でも多くの治療に活用されています。
整形外科の領域では、変形性関節症などの治療に活用されてきています。
第10回脂肪幹細胞研究会のプログラム
プログラムは以下でした。

感想
・中村雅也先生(慶應大学整形外科)の麻痺、疼痛、脊髄損傷に対する再生医療などについて
・桑沢綾乃先生(埼玉協同病院)ののPRP(APS)とASC(脂肪由来幹細胞)の治療成績の比較について
・傍島 聰先生(そばじまクリニック)のフレッシュ細胞(SVF)による変形性膝関節症治療について
上記のお話が特に興味深かったです。
変形性関節症に対する脂肪幹細胞治の治療で、非培養のフレッシュ細胞(SVF))を使用するか、培養細胞を使用するかは議論が分かれるところですが、それぞれのメリット・デメリットがあり患者さんの背景も考慮する必要があるので、しっかり理解しておく必要がありますね。